何も起こらない日々の日記


by nekomama44
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地球・ふしぎ大自然 巨大洞窟にゾウが群れる アフリカ台地溝帯

アフリカ、エルゴン山の森に住むアフリカ象の不思議な習慣を追った。幅40mのキツム洞窟には象たちが夜、精霊に会いに来ると言われている。入り口から70mのところには数多くのコウモリ。その奥には象の足跡や糞、象の足の骨があった。どうやら落盤で犠牲になったようだ。深夜、象が群れでやって来て一列になって暗闇の中を進んでいく。入り口から150mの所で、象は土を食べ3時間後帰っていった。洞窟の壁には象が削り取った痕が残っている。ここの土には通常の百倍の塩分があるので、象は土を食べることで塩分を吸収していた。

草には塩分がないため、サバンナの象たちも土を食べている。雨が降ると土の塩分が溶け出し、標高の低いサバンナには塩分が溜まる。エルゴン山では日本と同じくらいの雨量が春と秋に降り、土の塩分を激しい雨が洗い流してしまう。しかし洞窟の壁には土の中の塩分が染み出し溜まるため、草食動物は塩分を摂取するためここに集まってくる。ブッシュバック、アフリカ水牛などで洞窟は渋滞するほど。が、ヒョウもこれらの草食動物を狙ってやって来る。草食動物は洞窟から塩分を取り、ヒョウのような肉食動物は草食動物から塩分を摂取している。

80年代、アフリカでは密猟で70万頭の象が殺され7万トンの象牙が持ち出された。最大の象牙の輸入国は日本で、印鑑やピアノの鍵盤、マージャンパイに使われた。自分の家のピアノや印鑑が密猟で殺された象の牙かもしれないとは!現在エルゴン山では象を捕ることは禁止しているが、密猟は続いている。一時は60頭にまで減ってしまったが、現在は120頭にまで回復している。また1940年代から開発が進み、森が畑になり象の生活の場は国立公園の中だけになっている。

ある日、麓の農家が藪に放った火が森に燃え移り大規模な山火事となり、焼け野原に象の姿はなかった。1ヵ月後、象は洞窟に姿を現し、いつもより奥へ入り壁を牙で削り土を食べていた。数千年に渡り象が壁を削っていたためこの洞窟は奥へ広がっていったと考えられている。今後も洞窟は広がっていくだろう。謎を解き明かすと何てことはないのだが、深夜精霊に会いに来るという言い伝えが童話になりそうだ。
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by nekomama44 | 2005-02-12 02:03 | 動物